潅水を適確に行なうと鉢の外に根を伸ばさない
 SUGOI-ne2号ゴールド植え  オンシジューム
   オシボリの湿度を維持継続(冬でも)すると
   空中に根を伸ばさない。
   ラン菌のいないところに根を伸ばすことはない。

 SUGOI-neのもう一つの考え方。

   素焼鉢ではSUGOI-ne栽培は乾燥し過ぎになる。
    ということは、別な見方をすれば、素晴らしい毛細管現象を持っているという証しでもある。
    ということは、SUGOI-neの中に常に新しい空気が入っているということである。
    だから、SUGOI-neで酸素が不足することはない。
    ラン菌が大活躍する。
    ポリ鉢でも空気など不足しない。
    SUGOI-neを柔植えすると、逆に空気が不足する場合が出てくる。
    絶妙な毛細管現象が損なわれるからである。
    水ゴケの柔植えのように乾燥しない場合は、新しい空気がなかなか入らないということ。
    だから、少しでも早く乾くように素焼鉢を使用しているに過ぎない。

    SUGOI-neが固いから中に空気が入らないという見方は、あまりに短絡的な見方である。
    こういう見方が・・・・あたかも正しいように思う人がいるから、非常に問題が起こる。
    ラン栽培では、このようなことが非常に多い。
    それが、いつの間にか常識、定説になってしまう例が多すぎる。


   本当の知識、技術というのは、極めるのは難しい。
   一年の間に行う行程には多くあるが、なにげなく行う作業に、
   一つでも解釈の違うことがあれば、ラン栽培は大きく影響されるからである。
     温度。
     湿度。
     潅水。
     肥料。
     光。
    ・・・・・・・
  この宇井清太のホームページには、これまでのランの本に書かれているものと、
  全く異なった考え方、技術が掲載されている。
  SUGOI-neを開発したので、これを機会に宇井清太がこれまで秘してきたものを公開している。
  SUGOI-neは、ただ単に一つのコンポストではないからである。
  今後のラン栽培の根本を大きく変えるもので、それには、多くの技術が付随するからである。
  間違った栽培法でSUGOI-neを使用されても、全然結果が出ないからである。

  SUGOI-neに関する皆さんのサイト、ブログをつぶさに拝見しているが、あまりに稚拙な、
  あまりに幼稚な栽培経験、知識、技術、面積のところから・・・SUGOI-neアレコレが多くあるが、
  ランが大衆化したということは、そういうことかもしれない。
  プロにはプロの世界があるし、趣味は趣味の領域があるということである。


            SUGOI-ne栽培は、アレコレ考えずに
                   ペクチン潅水法で潅水してください。
 

 画期的な発明は・・・・
  世界中で数名の人が行うものであろう。
  多くの人が集まって会議して生まれるものではないからである。
  ラン界も同じ。
  SUGOI-neを使いこなせない人が、どんなに議論しようが、
  そこからは何も生まれないどころか、逆に、ラン界の進歩を
  とめる抵抗勢力になる。

    植物は正直。
      良いものはイイ。

 着生ランは空気が好き?  
   これまで、ランの本にはこのように書かれてきた。
   この見方が絶対正しいという観点に立って、
   これまで栽培されてきた。
   しかし、SUGOI-ne栽培では、全く別な姿を
   現わしてきた。
   適確な潅水では、カトレア、バンダ、コチョウラン、
   オンシ、デンドロなどでも、SUGOI-neに向って
   根を伸ばし、空中には根を伸ばさない。
 
  SUGOI-neの固さでは空気が足りない?
   ランつくりを少し覚えた人は、何処からか
   仕入れた知識で、SUGOI-neの膨張した
   固さでは「空気」が少ない、通らない・・・という
   気持ちになる。
   ランになっように断定する人も居る。
   本当にそうか?
   ランの根における酸素、炭酸ガス、その他の
   老廃ガスの交換と吸収は、SUGOI-neの
   毛細管現象によるものでは足りないのか?
   菌根植物における根の呼吸作用による
   酸素の必要量など、世界で計測されたことは
全然ない。
   実際SUGOI-neで栽培してみると、
   SUGOI-neの固さの空気の交換で十分である。
   ラン菌の呼吸作用に使用する酸素も十分である。
   軟く植える必要は全然ない。
   そうでなければ、SUGOI-neに根が向って
   伸びることはない。
   左のコチョウランの写真は、
   SUGOI-neをそのまま植えて膨張させたもの。
   だから・・・
   SUGOI-neは、水に浸けて膨張させて植える
   必要など全くない。
   素焼鉢も必要ない。
   SUGOI-neは素晴らしい毛細管現象を持っている
   からである。
   寒天の培養基の中は、そんなに空気の
   交換が行われるているのか?
   中途半端な知識と経験が、
   発見とか発明とかを生まない状況を作り、
   固定観念が、進歩の抵抗になる。
   これも、能力の問題になるが・・・・

   ラン栽培には、これまでの経験、定説が、
   絶対に正しいという固定観念がある。
   本を読むほどキケンなものはない。
   人からランを教えてもらうほどキケンなものはない。
   ランのことはランから聞け!!
   自生地から聞け!!

   
前記したように、SUGOI-neに気根が伸びてゆく
  姿を見れば、これまでの着生ランの「気根」の
  説明がつかないことになる。
  空気が好きだから「気根」という表現をしてきたが、
  植物とて、伊達や酔狂で空中に根を
  伸ばしているのではない。
  ランは菌根菌植物である。
  菌根菌植物の「気根」と、
  他の植物の「気根」とは、意味が異なる!!
  これまでは、同じという観点から、
  ランの「気根」が説明されてきた。
  
  これまでは、空気が欲しいから、好きだから
  着生ランは空中に根を伸ばすと考えられてきた。
  しかし、違うのではないか?
  泣き泣き伸ばしている。
  そういう考え方の方が自然である。
  ランは菌根植物。
  炭素循環の糖を求めている。
  空中に糖などない。
  そういうところが、本当に好きなのか?

  自然の進化の法則では、
  そういう無駄な、無意味なことはしない。
  
  

 上の写真では潅水が足りない!!

  ランは菌根植物。
  適確な潅水で適当な湿度があれば、
  こういう根の伸び方はしない。
  ランが根を伸ばすには、多くのエネルギーを
  必要とする。
  ランという植物は「狡猾」な生き物。
  無駄なエネルギーは使わない進化を選んだ。

  根も最低の本数で生きる計算をする。
  SUGOI-neは自生地におけるランの「狡猾」
  な姿をも再現した。
  SUGOI-neで植えると、最初、猛烈に
  新しい根を伸ばす。
  この根は菌根である。
  その後、適当な湿度の潅水を行なうと、
  ピタリと根の伸長をとめる。

  それ以後は、ラン菌に丸投げ!!
  ラン菌の菌糸を下請けにして、
  水分、養分、糖の吸収を行う。
  この「狡猾」なランの実像を知ることである。

  菌根植物としてのランは、
  自生地では、菌根になっているから、
  数は少なく太い。


  写真のような根の張り方はしない。
  この根の細さは、SUGOI-neで植えていながら、
  「菌根」ではない。
  
  SUGOI-neでは、潅水が少ないと、
  水分を空中に求めて、このような根の
  伸び方をする。
  潅水が適確に行なわれた場合は、
  どんな着生ランでも、空中に根を伸ばすことはない。
  空中に「ラン菌」が生息しないからである。

  
  

 7年8月7日 火曜日 18:48:40
  上のコチョウランは6月から曇り、晴天の日は、
  夕方潅水したもの。
  
  コチョウランは着生ランだから・・・
  「空気が好き」というのは、
  とんでもない人間の思い込み。

  SUGOI-neのラン菌を求めて、
  根はSUGOI-neに向って全部伸びてゆく。 

  仕方なしに、泣き泣き空中に伸びる姿を見て、
  「空気が好き」という表現は間違いのようである。
  着生ランの空中の根については、
  SUGOI-neで異る見解になる。
  


 
 SUGOI-ne潅水の参考
  自生地の雨期におけるランの根の「ペクチン」発現
    夕方のスコールでペクチンが消える。100%根の柔組織に水が含んだ状態。
    翌日の昼頃、ペクチン発現。 根の柔組織から約10%水が減少した状態。
    夕方スコール。ペクチン消える。足りなくなった水の分だけ水が補充されて100%になった状態。
    栄養生長期は雨期なので、このような このペクチン発現のリズム。
    これは根の乾湿のリズム、パターンでもある。
    SUGOI-neは、この乾湿のリズムを再現したコンポストである。
    だから、5月から9月までは、曇天、晴天の日は・・・・
    アレコレ考えずに毎日夕方潅水すれば大成功する。
    だから、宇井清太のこの教えをまもった素人、初心者は大成功する。
    少しばかりラン栽培をかじった人は、水ゴケの乾燥をやるから失敗する。
    中途半端な知識は怪我をする。
    どんな世界でも同じである。

    水ゴケを柔らかく植えた場合は、この乾湿のパターンにはならない。
    翌日にペクチンが発現しない。
    ということは多湿状態が2,3日続くことになる。
    だから・・・素焼鉢に植えて、この多湿状態を短くすることが考えられた。
    水ゴケではランの好む「オシボリ」の湿度を適格に行なうことは不可能である。
    乾燥、多湿の幅が極端に大きくなる。
    多湿状態が続くと・・・即・・・「根腐れ」!!
    ランつくりの頭の中に、身体に・・・この恐怖が染みこんで離れない。
    それでも、どうにかカトレアでは生きられる。
    仕方なしに生きられるということと、喜んで生きていると意味は異なる。
    仕方なしに苦しんでも生きる状態は「イジメ」だから・・・・花を咲かせる。
    母体を犠牲にしながら・・・・。
    ここのところが、趣味の人が・・・非常に誤解しているところ。
    喜んで咲くようでないと、株は保存は難しい。
    これが水ゴケの限界である。

   ランが喜ぶ湿度とは・・・・
    バナナを皮むいた時のバナナの湿度!!
    この湿度がランの根の乾燥である。
    生物には共通点がある。
    この湿度が「ペクチン」の発現する湿度。
    フラスコの培養基の湿度である。
   寒天を少なく入れれば・・・・柔らかくなり湿度は高くなる。
   多く入れれば「ヨウカン」になり水分が足りない。
   丁度良い湿度に寒天を加減している。
   だからランの種子は発芽しプロトコームになれる。
     (ランの種子は液体の中では発芽できない。
     プロトコームになれば・・・液体の中でも生長でき生きられる。)
   この培養基の湿度をSUGOI-neに応用すれば、SUGOI-ne栽培は大成功する。
   培養基ではランの根は腐らない。
   SUGOI-neでもランの根は腐らない。
   ラン菌が生きているからである。 株が元気だからである。

  
   特にカトレアのご趣味の人は・・・・
   このバナナの皮むいた湿度、水ゴケを固く絞った湿度が難しいという。
   これほど簡単なことはないのに・・・
   この湿度は、ガーデニングの基本中の基本の湿度である。
   野菜の苗、ガーデニングの草花の苗の・・・用土の湿度である。
   この湿度が葉が萎びるか、萎びないかの境目の湿度。

   ランが別に特別ということではない!!
   この湿度であれば、ほとんどの植物は根腐れなどなしに生きられる。
   植物細胞の生きられる湿度だからである。
   この湿度を維持するために植物は色々な組織を進化させたに過ぎない。
   ランの根も同じ。
   リンゴの皮も、ミカンの皮も、バナナの皮も、きゅうりの皮も、トマトの皮も、
   カトレアの葉のクチクラ層も・・・・。
   バルブの表皮も・・・・。

   この湿度にするには・・・・SUGOI-neでは鉢と潅水技術が重要なことである。

    鉢についてはポリ鉢鉢、プラ鉢。
    鉢の高さは15cm以下、平鉢が良い。
      理由はSUGOI-neの毛細管現象で上と底の湿度が均一になりやすい。
    素焼鉢はポリ鉢をカバーする。蒸散を抑えるため。
    素焼鉢  では鉢底面吸水法が良い。

    潅水技術 
     栄養生長期
       理想は・・・・鉢底がオシボリの湿度になったとき、鉢の上面が濡れる潅水。
                2,3日に一回鉢底から流れるほど充分与える。
               潅水は必ず葉にかけ、葉を漏斗にしてコロコロ流れるようにすること。
               このような潅水では、SUGOI-neはほとんどの水を逃がさない。
               柔らかく染み込んでゆく・・・・
               このような潅水ではウオータースペースは必要ない。
               カトレアの水ゴケ栽培では、このような潅水をしてこなかったから、
               SUGOI-neは難しいとなる。
               水ゴケのウオータースペース。
               これは水ゴケの水ハジキ、水道の問題から・・・・ダムを作ることが考案された。
               SUGOI-neではオシボリの湿度であれば、抜群の毛細管現象を持っているから、
               葉が受け取った雨水は・・・無駄なく根元に染み込み、
               根の柔組織に吸収されることになる。

               平鉢なら毎日潅水できる。

       休眠期の潅水
           問題はこの時期である。
           石油が高くなると、温室の温度をギリギリの低温にする場合が出てくる。
           この場合、ラン栽培の常識として、
           乾燥では根腐れは起こらないという・・・・絶対の常識がある。
           だから、誰でもカラカラの乾燥してしまう。
           SUGOI-neでは、絶対に厳禁である。
           どんなに乾燥させてもオシボリの湿度を維持すること。
           自生地の夜露、朝露、夜霧。
           この湿度が絶対の条件である。
           この湿度であれば、どんなランも絶対根腐れは起きない!!
           SUGOI-neは。
           だから・・・・SUGOI-neと命名したのである!!
           ペクチンが発現したら潅水すればよいのである。
   
           これまで、この「ペクチン潅水法」がラン界に、世界のラン界になかったから、
           根腐れより・・・マシ・・・というので乾燥させてきた。
           ランに拷問の苦しみを与えてきた。
           自生地の夜霧、夜露、朝露の湿度を、どのような潅水で再現するかである。
           皆さん、研究していただきたい。
          プロとアマでは・・・・設備が異なるので・・・・皆さんで考えて下さい。
          決め手は「ペクチン潅水法」である。

  

   ランの乾燥の定義
    「ラン根にペクチンが発現した状態
  

 バンダ
  気根の代表みたいなバンダでも
  SUGOI-neで植えると、根はSUGOI-neに向って伸びる。
  SUGOI-neの毛細管現象の空気で充分。

  本とうにバンダの根は・・・空中が好きなのか?
  泣き泣き伸びているのではないか?

 熱帯雨林は 広葉樹の葉が光の支配者。
 光のオコボレを拾うバンダ。
 雨滴もオコボレ。
 そのギリギリの生存の姿が・・・・葉は単茎となり上へ上へ。
 木漏れ日の光をキャッチ。
 根は空中で葉からの滴をキャッチ。
 そういう姿になったのではないか?

 何も好き好んで、そんな危なっかしい・・・・
 出初式のハシゴ曲芸のような生き方をしているわけではないのかも。
 全部広葉樹が支配する世界での・・・・オコボレ生活。
 ならば、バンダの美しい花も・・・・目立つ必要がある。
 生殖器が目立たなければ・・・昆虫は通ってもくれない。
 

 
 
 細菌、カビなどの微生物には、 それぞれ最適の湿度があって、 ナンプ病の細菌は水の中、90〜100%の湿度
 で大繁殖する。
 宇井清太の新発見したラン菌は85から95%で大繁殖。この湿度はオシボリの湿度。
 多くのキノコ菌は65から80%で大繁殖 シイタケのホダ木はこの湿度で寝かせる。
 アオカビは50から80%。 60〜70%で大繁殖。だから梅雨お空中湿度が高いときアオカビが家の中に発生する。
 だから水ゴケ栽培のような潅水でカラカラにすると SUGOI-neでは雑菌のキノコが発生することになる。
 SUGOI-neのラン菌は、キノコ菌より多湿を好む。
 この湿度がランの根が水を欲しいと感じる湿度と同じ。 だから、この湿度で根にペクチンが発現する。

 菌の繁殖温度とランの栄養生長期、休眠期の温度が微妙に関係する。
 温室の設定温度とSUGOI-neの湿度は大きく関係するので、栽培するランの種類のよって潅水が異なることになるが、
 「ペクチン潅水法」で行なえば、根腐れは起きないで、無造作に冬の休眠期を乗り切ることが出来る


 SUGOI-neをカラカラにまですると、
 空中に浮遊している雑菌のキノコの
 胞子がSUGOI-neに落下したものが、
 SUGOI-neで発芽し3,4ヶ月後にキノコまで
 生えてくる。
失敗である。

 キノコが生えた状態というのは、
 少なくとも3〜6ヶ月乾燥させたからである。
 SUGOI-neにはモノスゴイ養分が含んでいる。
 キノコ菌にとっても魅力的な場所である。
 SUGOI-neの鉢は・・・・


 栄養生長期にはどんなランも絶対に水ゴケ栽培のような
 カラカラの乾燥をしてはならない!!


 コチョウランも・・・・
   空中には根を伸ばさない。

   SUGOI-neのラン菌のいるところに伸びる。
   最小限の根の数。
   でも太い根にする。
   菌根。

   SUGOI-neは自生地再現。
   根の本当の姿を現わす。

 カトレア パープラタ
  ペクチン潅水法による潅水。プラ鉢使用。

   全然根は空中に伸びださない。
   バックバルブは皺にならない。
   新芽は全部W芽。
   モノスゴイ 生育と繁殖。

   SUGOI-ne1号栽培。
     オシボリ以上の乾燥させないとこうなる。
     表面にラン菌が繁殖


  その後、オシボリの湿度、ペクチンの発現後
  直ぐに潅水するとしたの写真のようになる。


  これまでの水ゴケ栽培の
  乾燥させると水欲しくて根を伸ばすという常識は、
  水ゴケでの常識であって、カトレア本来の姿ではない。
  SUGOI-neでは植付け初期に毎日潅水すると根を伸ばす。
  喜んで菌根を伸ばす。
  水ゴケとは全く逆である。
  そうして一定の根量に達すると根を伸ばさなくなる。
  このとき注意しなければならないことは、
  欲を出して、もっと根をだす、伸ばすことを考えないこと!!

 この時、既にSUGOI-ne栽培では「菌根」になっている。
 ランにとってはもう充分である。
 後はラン菌にお任せの態勢になっている。
 このときもっと根を伸ばしたいというので水を絞ると、
 前記したように、ラン菌の菌糸は猛然と水を
 収奪する。ランのカツオブシ。SUGOI-neのカツオブシ。

   

 オンシの根。
ペクチン潅水法による潅水。
 
  水ゴケではオンシは盛んに空中に根を伸ばすが、
  適格なペクチン潅水法での潅水を行なうと、
  オンシの根もラン菌を求めてSUGOI-neに伸ばす。
  外には、空中には伸びださない。

 左の写真は、ペクチン潅水法による潅水で
 菌根になったCymbidiumの根。SUGOI-ne1号植え。

 これはカゴに植えたCymbidiumであるが、
 ラン菌のいるところまで根を伸ばし、
 外には伸びださない。
 これが「共生」である。
 SUGOI-ne栽培ではこういう状態が最高である。
 菌根植物は、この写真のように一定の根を伸ばすと、
 その後は新根を伸ばさない。
 最小限の根で生きつづける。ラン菌に下請けさせる。
 それが自生地のランの真の姿である。

 

 
 上の写真はSUGOI-ne栽培のカトレア。 一見芽出しも多く新芽の伸びがよいので、スゴイネに見える。
  だが、この先に大きなキケンと落とし穴が待っている。
  ここまでは植付けから10日間の毎日の潅水で素晴らしい生育と根張りになった!!

  ここまでは大成功。
  ここから、この人は水ゴケ栽培の潅水に切り替えた。
  その理由は・・・・鉢底が多湿でドロドロ。
  完全に乾くまで潅水を止めた。
  水ゴケ栽培では、この湿度では、絶対に「根腐れ」するからである。
  この鉢の場合「プラ鉢」だから、この乾燥でも致命的な失敗を免れたが・・・・。
  乾燥したら潅水で約50日管理。
  そして・・・この写真の状態になった。

  最初SUGOI-neに根が張っていたが、50日の潅水の期間に
  根は鉢の外に伸びだした。
  この姿を見て、カトレアは気根だから・・・・イイ感じ・・・・思った。
  でもSUGOI-ne栽培では大失敗の前兆である。

  この状態の時、鉢内には「ラン菌」の菌糸が張り巡らされている。
  この菌糸がSUGOI-neから、カトレアの根の柔組織から水分を奪う行動に出ている。
  カトレアとラン菌の水をめぐる戦いが行なわれていたのである。
  よって、カトレアは・・・・水を求めて・・・・鉢の外に必死に根を伸ばした。
  根を伸ばすには多大なエネルギーを必要とする!!
  当然・・・・毎日の乾燥で少ない光合成ではこのエネルギーをまかない切れない。
  カトレアはどうする?
  バックバルブ養分をエネルギーにして根の伸長に使い始める。
  当然、新芽にもエネルギーは必要である。
  バルブは萎びてしまう。
  バックの葉は・・・黄色、落葉する。
  SUGOI-ne植えのカトレアはバルブが細く・・・・バックは痩せる・・・・となる。
  (写真のバルブは既に萎びている)

  この鉢は、その後も水ゴケと同じ潅水を続けた。
  生育はとまり、当初の元気はなくなり見る影もない萎びた株になった。
  新バルブは短く細く・・・・生育不良に陥った。
  完全な大失敗である。

  ランの要求しているシグナルを見落とした。
  「ペクチン潅水法」を知らない。
  外に出ている根は真っ白。
  鉢の中の根も真っ白。
  ペクチンが分厚く発現している。
  それでも・・・潅水をしない。

  「ラン菌」。
  この人は、カトレアを知っていても、ラン菌を知らなかった!!
  これが失敗の基である。
  SUGOI-neは自生地再現のコンポストである。
  自生地におけるラン菌の菌糸の生活、繁殖・・・・・。
  それらのことが、これまでランの世界で深く論じられ、研究されたことはない。
  水ゴケ。
  唯の詰め物。支持体。
  これまでのラン栽培の知識、経験、技術は、ラン菌削除の詰め物に過ぎない水ゴケのものである。
  この自生地と全く乖離したコンポスト、詰め物での栽培の常識。
  SUGOI-neには全然通用しない。


 ランと水の関係。
 ラン菌と水の関係。
 それがランが生息する上で、非常に良い状態がランの自生地である。
 それは「限られた」エリアである。
 それを鉢内に再現するのがSUGOI-neである。
 この限られたエリアの水条件、湿度条件を・・・・人間が異郷の地で行なう。
 これがラン栽培、ランの管理である。
 簡単なわけではない。
 無造作にできるわけではない。
 だからこそ、水ゴケでも苦労してきた。
 苦労も失敗もしてきた。これからも続く・・・・。
 だが、SUGOI-neの場合、宇井清太が新発見したラン菌のこと勉強すれば、
 無造作にほとんどのランは作れる


 そのポイントがランの根は「菌根」であるということ。
 ラン菌が生きてゆくには一定の湿度が絶対必要であるということである。
 ラン菌が生息するSUGOI-neでは、常に「オシボリ」の湿度を保つこと。
 水ゴケを固く絞った湿度が絶対に必要だということ。
 鉢底は常にその湿度出なければならないこと。
 水ゴケ栽培のカラカラの湿度では・・・ラン菌にとって少ないということ。
 カトレアには貯水庫のバルブがあるから・・・・カラカラでも生きていけるが、
 ラン菌の菌糸にとっては、それは乾燥し過ぎである。
 猛然とSUGOI-neから、ランの根から水分を収奪する。
 「カツオブシ」のカチカチにする。
 SUGOI-neがカツオブシになったから、カトレアは空中に救いを求めた!!
 (写真参照)
 カトレアが喜んで伸ばしているのではない。
 多大なエネルギーを・・・この根の伸長に回さなければならない。
 新芽が細るのは当然のこと。
 ランは菌根植物である。
 この菌根植物の特徴は養分吸収において、非常な「狡猾」な性質を持つということ。
 根を伸ばすエネルギーを節約して、この部分を菌根菌に「丸投げ」する。
 自生地におけるランの根は菌根。
 太く本数は少ない。
 ラン菌の菌糸は遠くから水分と養分をせっせとランに運んでくる。
 基本的にはそういうことである。
 もっと狡猾なのは「腐生ラン」
 葉での光合成まで節約した。
 工場を持たないで・・・・商社みたいなもの。
 ラン菌の上前をピンはねして生息する。ここまでの独善的な「共生関係」。

 ランの自生地は材木腐朽菌、ラン菌などの微生物が主役の世界。
 この主役が最適に生活できる環境、湿度条件が、
 これまでのラン栽培で考えられた事がなかった。
 SUGOI-neの開発で、この問題が、自生地の根を取りまく環境条件が、
 大きく再認識されることになった。
 「ペクチン」。
 このペクチンを知らないとSUGOI-ne栽培の潅水はわからない。
 「ペクチン潅水法」
 この潅水法を覚えれば、ラン菌が最高に働く。
 ランが素晴らしい生育をする。


 
  
  

  SUGOI-ne栽培   基礎講座         菌根菌植物ランの気根について

   根が鉢外に伸びるのは乾燥過ぎ
                      大失敗の前兆                  宇井清太

konnposuto 1030

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